港区でのひとり暮らし体験記|レインボーブリッジの見える部屋で、都会をひとり占め。

投稿者: | 2025年4月16日

東京の港区。
「家賃が高い」「セレブが多い」「住むなら勝ち組」なんてイメージを、誰もが一度は持ったことがあると思う。
そんな港区で、ひとり暮らしを始めたのが、ちょうど去年の春だった。

選んだのは芝浦エリア。
最寄り駅は田町。山手線も京浜東北線も使えて、アクセス抜群。さらに、ちょっと歩けばおしゃれなカフェやレストランも多い。休日はそのまま芝公園や東京タワー周辺まで散歩できるのも、芝浦のいいところ。

住んでいた部屋は、築15年ほどの1Kマンション。6階で眺めが良く、バルコニーからは、なんとレインボーブリッジの光がちらっと見える。それだけで、毎晩の夜景がちょっとしたご褒美になった。

■ 家賃は高い。でも、それなりの価値がある。
月々の家賃は108,000円。
正直、23区外に住んでいた頃と比べて2〜3万円は高い。だけど、それだけの価値はあった。

まず、治安がいい。夜遅くまで帰っても、駅周辺や自宅までの道のりに危険を感じたことはなかった。外国人居住者も多く、街の雰囲気はどこか「ゆとり」と「洗練」がある。

次に生活の利便性。
コンビニ、ドラッグストア、スーパーは徒歩5分圏内に複数。宅配ボックス付きマンションだったので、ネットショッピングも快適。Uber Eatsや出前館も充実していて、自炊しない日も困らない。

そして、港区というブランド感。
SNSで「港区ひとり暮らし」なんてつぶやくだけで、「え、すごい!」って言われたりする。ちょっとした優越感が、地味に日々のテンションを上げてくれた。

■ ひとり時間が贅沢になる街。
港区は、ひとりで過ごす時間すら特別なものにしてくれる街だと思う。
例えば休日、ふらっと「虎ノ門ヒルズ」に行って、静かなカフェで本を読む。表参道まで足を伸ばして、気になる個人経営のレストランでランチを楽しむ。あるいは、夜に東京タワーを見ながらゆっくり歩いて帰る…。

どれも、「誰かと一緒じゃないとつまらない」と感じさせない魅力がある。

もちろん、ひとり焼肉や、ひとりお好み焼きも余裕。
六本木には個室対応の焼肉屋や、1人でも入りやすいバーも多く、港区は「ひとりごはん」でも気まずさが少ない。

■ デメリットもある。でも、許せる。
港区にも、デメリットはある。

たとえば、外車の音がうるさい。
深夜にスポーツカーのエンジン音が響くこともある。「あぁ、また誰かがフェラーリでドヤってるな」と、港区の日常を感じる瞬間。

あと、物価は高い。
ちょっとしたランチでも1500円は覚悟。普通の定食屋も少ないので、「節約モード」の人には少しキツい街かもしれない。

それでも不思議と、許せる。
それくらい、毎日の風景や空気が、自分を少しだけ誇らしくしてくれる。

■ 総合評価:★★★★☆(4.2 / 5)
港区でのひとり暮らしは、コスパで言えば決して良くはない。
でも、「暮らす場所が自分をつくる」とするなら、港区は間違いなく自分をワンランク上に引き上げてくれる街だった。

この街で過ごすひとり時間は、ちょっと背伸びしてでも、経験する価値がある。

★★★★☆ (4 / 5)

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