駅前で、一人ラーメンしてきた話。

投稿者: | 2025年4月16日

仕事終わり、帰りの電車を待つあいだ。
なんとなく、駅前のラーメン屋に吸い込まれた。

別に豪華な店じゃない。
むしろ、古びた暖簾と券売機があるだけの、昔ながらのラーメン屋。

でも、そういうところが妙に落ち着く。
肩肘張らずに、ふらっと入れる感じが、駅前ラーメンの魅力。

一人って、ちょっといい。
店内はカウンターだけ。
サラリーマンや学生が並んで、それぞれ黙々と麺をすする。
この“会話のない空間”がなんか心地いい。

「一人でラーメン?」
前はちょっと恥ずかしかった。
でも今は、静かに自分だけのペースで過ごせるこの時間が、少し好きになってきた。

注文は「醤油ラーメン」と「半チャーハン」
券売機の前でちょっと迷って、結局王道の組み合わせに。
厨房の奥で手際よく麺を茹でる音、油のはじける音。
たった数分なのに、待っている時間までもう美味しい。

届いたラーメンは、スープが澄んでいて、香りが立ってる。
チャーシューは薄め、メンマが多め、ネギがシャキシャキ。
一口すするたびに、じんわりと疲れがほどけていく。

半チャーハンの香ばしさも最高で、
「もうちょっと量あっても良かったかも」って思いながら、あっという間に完食。

誰にも話しかけられずに、ホッとする。
SNSも見ずに、スマホはポケットにしまったまま。
静かな店内で、ただ目の前の丼ぶりと向き合う時間。
一人ラーメンって、なんかちょっとした“瞑想”みたいだ。

店を出て、駅のホームに立つ。
電車が来るまでのあいだ、胃のあたたかさと一緒に、
「今日もなんとかやりきったな」って小さく自分をねぎらう。

駅前ラーメン、一人時間にちょうどいい。
気張らない、でもちゃんと満たされる。
そんな時間って、意外と大事なんだと思う。

駅前のあの店、またふらっと寄ると思う。
次は味噌ラーメンにしてみようかな。

★★★☆☆ (3 / 5)

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