高校3年ではじめて、ひとりラーメンしたかも。

投稿者: | 2025年4月16日

平日の放課後。
塾が始まるまでに少しだけ時間があった。
お腹は空いてるけど、誰かと一緒に行く時間もない。
なんとなく駅の近くを歩いていたら、小さなラーメン屋が目に入った。

「入ってみようかな」
でも、ちょっと迷った。

一人でラーメン屋に入るのって、こんなに勇気いるんだ。
外から店内をのぞいてみると、
サラリーマンが数人、黙々とラーメンをすすっていた。

「高校生が一人で来てるなんて変かな…」
そんな気持ちが頭をよぎる。

でも、もうお腹が限界だった。
自分の中で何かが「いけ」と言ってる気がして、
思い切って、引き戸をガラッと開けた。

カウンター席。少し緊張。だけど、店員さんは普通だった。
「いらっしゃいませー」
「あ、一人です」
そう答えると、すぐにカウンターに案内された。

誰も私のことなんか見てない。
みんな、自分のラーメンに集中してる。
…たぶん、思ってたより“気にされない”もんなんだな。

醤油ラーメン、注文してみた。
ラーメンの湯気が、少し目を潤ませる。
ひと口すすって、
「…うまい」と心の中で思った。

誰かと食べるのも好きだけど、
こうやって、一人でゆっくり食べるラーメンって、
なんか自分と向き合ってる感じがして悪くない。

気づけば、食べ終わる頃には緊張もほどけてた。
食べてるうちに、
「なんであんなに緊張してたんだろ」って不思議になる。

一人で来たこと、
誰にもバレない。
誰にも怒られない。
でも、ちょっとだけ“大人になった気分”。

また行こう、ひとりラーメン。
きっと今日が、**“はじめてのひとりラーメン記念日”**になるんだろうな。
いつか思い出したとき、
「あのとき、ちょっとだけ勇気出してよかった」って思える気がする。

★★★☆☆ (3 / 5)

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