ふと、お腹が空いた午後。
「何かあったかいもの食べたいな」と思って、
近くのうどん屋に入った。
一人で。
隣はカップル、向かいは親子。
なんとなく目に入ってしまう。
楽しそうに話してる声。
笑いながらメニューを見てる様子。
こっちは黙って、
一人で、黙々とうどんをすすってる。
「…これって、さびしいのかな?」
でも、ふと思った。
誰かと一緒に食べたら、
もっと美味しかったかもしれない。
でも、誰とも時間を合わせず、
気ままに入って、食べたいものを食べられるこの感じ。
**それって、結構“自由”なんじゃないか?**って。
一人で食べるうどんには、静かな満足感がある。
天かすを多めに入れて、
出汁をしっかり味わって、
自分のペースで食べられる幸せ。
誰にも合わせない。
でも、ちゃんと自分を満たしてる。
一人うどん、さびしくてもいいじゃん。
だって、その“さびしさ”の奥にあるのは、
「ちゃんと自分で選んだ今日のうどん」だから。
それって、
誰かに合わせて食べた“なんとなくのランチ”より、
ちょっと誇れる気がした。