平日の午後。
仕事が休みでぽっかり時間ができたから、ふらっとイオンへ行った。
ショッピングモールって、ひとりでも入りやすい。
映画館もあって、フードコートもあって、気づけば何時間でも過ごせる魔境。
目的もなく歩いてたけど、上映スケジュールのポスターを見て、
「観よう」と思った。理由なんてなくて、「なんか、観たくなった」ただそれだけ。
一人映画って、いいもんだ。
観たのはヒューマンドラマ系。
静かに始まって、じんわりと胸にしみる系のやつ。
隣に誰もいない。
ポップコーンの音を気にしなくてもいいし、泣きそうになっても誰にも見られない。
エンドロールを見ながら、ずっと余韻に浸っていられる。
映画の世界にどっぷり入って、
誰の目も気にせず、自分だけの感情と向き合える時間。
一人で映画を観るって、こんなに心が落ち着くんだなと再確認した。
観終わったあとの時間も、ひとりの特権
映画のあと、モール内のカフェに入って、ホットコーヒーを一杯。
スクリーンで感じたことを、心の中で反芻しながら、ただぼーっとする。
「やっぱり人生って、人との繋がりだな」とか、
「帰ったら部屋の模様替えしようかな」とか、
映画と全然関係ない思考がぽつぽつ浮かんでくるのもまた良い。
誰かと行く映画ももちろん楽しいけど、
一人だと“映画のあと”まで自分のペースで過ごせるのが、なんとも贅沢。
ひとり映画、もっと早く始めればよかった
昔はちょっと恥ずかしかった。
「一人で映画?」「友達いないのかな?」とか思われるんじゃないかって。
でも、今はその逆で、
「一人映画できる人って、かっこいいな」って感じる。
予定を合わせる必要もなく、
観たいときに、観たい映画を、自分のペースで楽しむ。
これからもっと、気軽にひとり映画していこう。
イオンの映画館って、座席広めでけっこう快適だったし。
たまには、ひとりでスクリーンの世界へ。
日常の外にある2時間。
心を動かす物語に浸って、
また明日からの暮らしを、ほんの少しだけ優しく見られる気がした。